市報わかやま 平成27年5月号
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11市報わかやま 平成27年5月号わかやま企業ルポ2大正琴の演奏では、みんなで歌える曲も演奏されました。思い出にリズムと歌声をのせて和歌山城おもてなし充実事業 3/21土・22日・28土 和歌山城を訪れる方たちをおもてなしするため、楽しい思い出を演出するイベントが定期的に開催されているのをご存知ですか?音楽イベント「城の音」はそのひとつです。日替わりで動物園でのバイオリン演奏や伏虎像横での軽音楽バンド、砂の丸南側での大正琴演奏といった多様な音が奏でられ、春の陽気のなか楽しい時間が流れました。ドキドキするね、新一年生。黄色いワッペンが通学を見守ってくれるよ。ワッペンと一緒に安全登校!新入児童への「黄色いワッペン」贈呈式 4/6月 交通事故の防止に役に立つようにとの願いを込めて、市立小学校新入児童約3,000人に「黄色いワッペン」が贈られました。これは、子どもたちの交通安全への関心を高め、周囲にも注意喚起するためのワッペンです。新入児童代表としてワッペンを着けてもらった四箇郷北小学校の新一年生の二人は、少し緊張しながらも笑顔を見せてくれました。アクロナイネン 株式会社(和歌山市西浜789-3)●世界に誇る技術と可能性への挑戦 アクロナイネンでは、遠心クラッチ(エンジンの動力を伝えるための部品)の高い国内シェアを誇るほか、ダイカスト鋳造製法による小型エンジン用ピストンを生産できる技術を持っています。代表取締役社長の勝本さんは、開発当時のことをこう語ります。「溶かした合金を金型に流し込む鋳造の方法では空気の泡ができ、その空気がエンジン内部の高温で膨張し機械に悪影響となるため、不可能な製法だと笑われたものです。」 それでも7年かけて完成させた製法により、従来品より3割のコストダウンに成功。草刈り機や発電機、ボートなどの小型エンジンに採用されています。現在、自動車などの大型エンジンへの採用を目標に、さらに研究を進めているところです。●多くのメーカーにとって欠かせない存在に また、会社の成長について、「仕事は先取りすることが重要だと考えています。これからの社会に必要なことを捉え、製品化をメーカーに提案する。私たちは縁の下の力持ちとして、メーカーにとって魅力的で、ユーザーにとって便利なものを作るために、長期的な視野をもって研究・開発に取り組んでいます。」信頼と実績を築いてきたことや、ブレーキ・クラッチ・ピストンを1社で生産できるという強みを生かし、多くのメーカーにとって欠かせない存在になっています。●「得意」を持つ企業が生き残る時代 「中小企業には、得意なことがひとつあればそれを伸ばしていける環境があります。そして、まだ世にないものを創り出せるというやりがいもあります。ぜひ地域の人たちや若い人たちに、私たちのような地域の中小企業がどんな仕事をしているのかを知ってほしいですね。」常に挑戦し続ける、熱い気概が光る企業がここにあります。アクロナイネン株式会社代表取締役社長勝本 僖一さん時代を先読みし、製品化を提案する! 遠心クラッチやブレーキ、ダイカスト鋳造を主軸とした精密パーツの製造会社。昭和38年(1963)の創業以来、技術革新や経営の合理化を図り、企業として成長してきました。アクロナイネングループ 従業員数/1050人 工場数/国内6 中国2 タイ1

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